京都の絶品あられ(おかき)・煎餅の専門店「京西陣 菓匠 宗禅」

こんにちは。ザ・ゲートホテル京都高瀬川のスタッフです。京都と言えば、古の都。約1,200年以上も前に平安京ができてから明治に入り東京に遷都されるまで、長い間”日本の中心”として栄えてきました。

そんな京都において、日本で唯一「上技物(じょうわざもの)」と呼ばれる皇室献上品の「あられ」があることをご存知でしょうか?今回はその極上のあられを令和に受け継ぐ菓匠「宗禅」をご紹介いたします。

「京西陣 菓匠 宗禅」とは

最高峰の技・味を持つあられだけに許された称号「上技物あられ」を生み出す日本で唯一の職人「上技師」である店主、山本宗禅氏。山本氏が京都西陣の地で創業したあられ店が「京西陣 菓匠 宗禅」です。

皇室献上品である王道の「上技物あられ 亀」から、和洋折衷の創作あられ「イタリアンあられ」、あられをコーヒーとチョコレートでコーティングした「京のあられショコラ金襴(きんらん)」、さらにはあられにも使用する「もち米」を使用したモチモチ食感が楽しめるわらび餅「串わらび」のような斬新な商品まで、幅広い商品を取り揃えています。

お祝いでの贈答からご自宅でお楽しみいただく商品まで、様々なニーズに合わせた商品の中から、お好みの逸品をお探しいただけます。

献上菓子「黄金亀」。一つ一つ金箔を施し仕上げるため、完成までに2週間程度の時間を要します。
開発に費やした年月は約5年。常温でも長く保存できるモチモチ食感の「串わらび」は人気商品のひとつです。

そもそも「あられ」とは?

あられとは、もち米を原料とする菓子です。同じもち米を原料とする菓子には「おかき」があり、また原料がうるち米の「せんべい」も米を原料とする米菓です。

あられは、一説では正月に神様へお供えした鏡餅を砕いて鍋で炒ったものが起源とされており、お米の風味を味わうことのできる高貴な菓子として重宝されてきました。

あられは煎る際に音を立ててはねる様子、あるいは大きさが「霰(あられ)」に似ていることから「あられ」として今日まで親しまれることになったと言われており、一方で「おかき」はその大きさがあられよりも大きいものを指します。

お米の風味を味わうという日本独特の文化を背景に持つあられ。現代では、様々な食感や形状を持つあられが誕生し、中にはスナック菓子として一般的に知られ、短い時間・工程で大量生産をされるあられ菓子も増えました。

そんな中、じっくり時間と労力をかけて「本物のあられ」を追求し続ける菓匠、宗禅。そんな宗禅のあられ作りにかける想いと情熱をご紹介します。

「京西陣 菓匠 宗禅」の歩み

大阪で100年以上続く老舗のあられ店の4代目跡取りとして誕生した山本宗禅氏。

幼いころから先代である父親のあられ作りにかける情熱を肌で感じながら育った山本氏は、手間暇をかけてあられ作りに明け暮れる先代の背中を見て「割に合わない」と感じたこともあったとのこと。

しかし、いつしか自身もあられ作りに没頭するようになっていき、”本物のあられ”を追求し、そして引き継ぎ、後世へ伝えていきたいと考えるようになっていきました。

そして2000年、「本物の価値」を問われる時代だからこそ、「本物の価値」を最も大切にする京都、西陣の地で、代々受け継がれた技術をたくさんの人に知っていただくべく「京西陣 菓匠 宗禅」を独立創業。以来20年以上も西陣、そして京都の地で愛され続けています。

お蔭様で、代々ただ一人の者にしか伝えられない匠の技の極意、奥義を先代より受け継ぎ、日本で唯一の上技師となる事が出来ました。
「自分らしく生きる事を最も大切にし、一度言い出すと曲げる事の無い職人気質な性格だ」と周囲から言われています。
どうやら、あられ造りにとことんこだわる先代の気質の方も、いつのまにか受け継いでしまったようです(笑)。
現在、妻・長女・長男の家族4人。これからも、日々あられ創りに精進すると共に、時代に迎合するのではなく「文化」という二文字にこだわり続けていく所存でございます。

京西陣 菓匠 宗禅 公式ホームページより
上技師 山本宗禅氏
茶房の入り口に掲げられた看板。京都、西陣の地らしい風情のある佇まいです。

「上技師」のこだわり

一つ一つのあられに美しい紋様をほどこし作り上げる「上技物あられ」。古くより、迎賓・献上菓子として珍重されてきました。

あられの膨らみを利用し、水分量・温度・湿度を徹底的に管理、10日かけて手作業で仕上げる最高級のあられ「上技物あられ 亀」。

この「上技物あられ 亀」の製作に費やす時間は約10日。洗米から始まり最後に仕上げ乾燥に至るまで、なんと10種類もの行程と5度の厳しい選別を経たのちに、お客様のお手元へ渡ります。

ひとつひとつの商品に愛情と時間をかけて仕上げた「京西陣 菓匠 宗禅」こだわりのあられは、見た目も味も楽しむ事ができる、こだわりの逸品です。

また、あられ作りに大切なものといえば素材、つまり最高のお米。自社保有の田んぼで極上のお米づくりをしているのかと思いきや、宗禅では自社の田んぼは持っていないとのこと。理由は、自社で栽培しているお米が不作だった場合、その不作のお米を使用しなければならなくなってしまうため。毎年、その年にできた最高のお米を店主自らが探しに行き、長年の経験と勘で選んだ選りすぐりのお米を使用しているそうです。

ぱりっとした食感の中にも、お米の風味を逃がすことなくしっかりと閉じ込め、その美味しさを余すことなく味わうことのできる菓匠 宗禅のあられには、素材にも、製作工程にも、店主 山本宗禅氏のこだわりが随所に感じられます。

ザ・ゲートホテル京都高瀬川からのアクセス

西陣本店は、ザ・ゲートホテル京都高瀬川からバスで35分~40分の距離。伝統織物の街、京都西陣に店舗を構えています。

■ルート1:バス(市営46系統)使用

ザ・ゲートホテル京都高瀬川 ⇒(徒歩5分)⇒ バス停 四条河原町 市営46系統 千本通・上賀茂神社行 乗車 ⇒(約25分)⇒ バス停 乾隆校前 下車 ⇒(徒歩5分)⇒到着

■ルート2:バス(市営12系統)使用

ザ・ゲートホテル京都高瀬川 ⇒(徒歩5分)⇒ バス停 四条河原町 市営12系統 金閣寺・立命館大学前行 乗車 ⇒(約23分)⇒ バス停 堀川寺ノ内 下車 ⇒(徒歩7分)⇒到着

また、京都市内にはもう1店舗、京都駅前地下街ポルタ内に「KYOTO SOUZEN 京都駅店」として展開しております。

スタッフのオススメ商品

宗禅には、バリエーション豊かな様々な商品が並んでおりますが、その中でもザ・ゲートホテル京都高瀬川のスタッフが実際にお店へ足を運んで実食したオススメの商品をご紹介いたします!

上技物あられ 亀

まずは、宗禅の代名詞ともいえる「上技物あられ 亀」をご紹介します。

先にご紹介をした通り、製作に10日を費やす至極の逸品であるこの商品。高級感に溢れるパッケージに、開封前から期待が高まります。

上技物あられ 亀。美しい包みに開封前からウキウキしてしまいます。

包みを開くと、全4種類の味バリエーションを持つ、亀の形をした上技物あられがお目見えします。京山椒、秘伝しょう油、味噌しょう油、柚子味噌のあられ。どれもとても美味しそうです。

全4種の味バリエーションがあります。

そしてついに封を開けて、いただきます!

ご覧ください、この美しい紋様。菓匠 宗禅ならではの計算され尽くした技術は、間近で見るほどに感嘆してしまいます。もちろんお味も最高級。お米の風味、しょうゆや味噌の香り、食感、どれを取っても素晴らしい逸品です。しかしながら、あまりに美しい亀の姿に、食べるのを一瞬ためらってしまうのも、この「上技物あられ 亀」の特徴かもしれません。

間近で見るとしっかり紋様がご覧いただけます。
てのひらに載せたサイズ感はこのくらい。このサイズのあられに細かい紋様が入れられる技術は、山本 宗禅氏のみが持ちうるものです。

串わらび

新食感のわらび餅として大人気の「串わらび」。本来、わらび餅はわらび粉を原料に、水分を多く含んでつくられています。そのため、日にちが経ってしまうと水分が出て食感が悪くなってしまい、日持ちのしない商品です。しかし、菓匠 宗禅の串わらびはなんと、あられに使用する「もち米」を使用することで水分を閉じ込め、製造から90日間に賞味期限を延ばすことに成功しました。

味は、「和束ほうじ茶」、「チョコレート」、「きな粉」、「さくら」、「和束抹茶」、「京都水尾柚子」、「黒ごま」のバラエティに富んだ7種類。パッケージも京都らしさ満載の可愛らしさに、思わずコレクションしたくなってしまいます。

それぞれデザインが異なるパッケージも楽しみのひとつです。

気になる中身を開封!

1つの串に3個、可愛らしいわらび餅が並んでおります。一口サイズのわらび餅なので、女性にも嬉しいサイズです。

きな粉味の串わらび。見た目も可愛らしい商品です。

上技物あられを作り出す技術があってこそ生まれたモチモチ食感の串わらびは、ザ・ゲートホテル京都高瀬川のスタッフ間でも大人気の商品。ぜひ京都にお越しの際には召し上がってみていただきたいオススメ商品です!

ザ・ゲートホテル京都高瀬川スタッフ一押しの串わらび。モチモチ食感が楽しめます。

イタリアンあられ

ご自宅での晩酌がお好きな方にオススメしたいのが「イタリアンあられ」。イタリアンテイストの食材を使用したこの商品は、一度食べ始めたら止まらない美味しさです。ワインに合うことはもちろん、ビールや日本酒、さらには緑茶やコーヒーなどのお茶請けにも、うってつけのあられです。

味は、パルメザンチーズトマト、イカスミオリーブオイル、バジルホウレンソウ、ガーリックバターコーンの4種類を展開しています。う~ん…どれも美味しそうで迷ってしまいますね。1袋270円とお手頃価格で販売されておりますので、全種類制覇して味比べをされるのもオススメです。

和洋折衷のイタリアンあられ。どのお味も美味しそうで迷ってしまいます。

いろいろと迷った結果、今回は「バジルホウレンソウ」を購入してみました。パッケージも可愛らしく、開封前から楽しみが膨らみます。

イタリアンあられのバジルホウレンソウ味です。可愛らしいパッケージも、宗禅の商品の特徴です。

それでは開封してみましょう。今回は、ぜいたくにワインと一緒にいただきます!

ぱりっ、さくっとした食感の中に感じられるお米の風味、そして香り高いバジルとホウレンソウの旨味。この組み合わせは、あられ・ワインのどちらも止まらなくなってしまう美味しさです。

ワインとの相性抜群のイタリアンあられ。

紅白亀甲餅

紅白のおめでたい縁起餅「紅白亀甲餅」。数ミリ単位にこだわり切り込みを入れた紋様は、焼き上がりとともに亀をかたどります。この切り込みが深すぎても浅すぎてもキレイな亀の形には焼きあがりません。まさに匠の技を駆使したお祝い贈答品にピッタリの商品です。

今回は、店主である山本宗禅氏みずからが焼き上げた紅白亀甲餅をいただけることに。まずは、焼き始める前の薄い状態の亀甲餅をご覧ください。

これから亀の形に焼きあがることが想像できない、薄い状態の亀甲餅。

これを網に乗せて焼いていきます。紅白に並んだ亀甲餅は、焼き上がり前も美しいです。ご家庭でお召し上がりの際には、手軽にオーブントースターなどで焼いていただくことが可能です。

焼き始めの状態。これからどのように変化するのでしょうか?

数十秒ののち、お餅が少しずつ膨らみ始めました。ぷくっと盛り上がる様子は、見ているだけで楽しむことができます。

少しずつ膨らんできました。

さらにまた数十秒が経過すると、ご覧ください、キレイな亀の形に変身いたしました!この膨らみも、数ミリ単位にこだわり切り込みを入れているからこそ実現します。

ぷくっと膨れ上がった亀の形をしたお餅。

そして、ついに完成!焼きあがったお餅をそのままいただきます。今回は、菓匠 宗禅の店舗内にある「京町屋茶房 宗禅カフェ」内で、「秘伝のしょう油」とともにいただきました。この「秘伝のしょう油」はあられ作りにかかせないもので、「上技物あられ 亀」にも使われている代々受け継がれてきた味。この奥深いしょうゆの味が、紅白亀甲餅の美味しさを加速させます。

完成した紅白亀甲餅。美しい亀の形に焼きあがりました。

焼いて楽しい、見て感激、食べて美味しい紅白亀甲餅。ぜひお祝いの贈答品として、お買い求めいただいてはいかがでしょうか。

店舗情報

先述の通り、「京西陣 菓匠 宗禅」は西陣本店のほか、京都市内には京都駅近くに店舗を構えており、また大阪府内にも数店舗を展開しています。店頭には、今回ご紹介をさせていただいた商品以外にも、オススメしたい美味しい商品がたくさん並んでいます。ご旅行の日程に合わせて、ぜひお近くの店舗にお立ち寄りください。

また、なかなか京都には来られないという方にオススメなのがオンラインショップ。「上技物あられ 亀」をはじめ、店舗に並ぶ多様な商品がオンラインでご購入いただけます。

会員登録をしていただくと、よりお得にお買い物をお楽しみいただけますので、ご自宅でじっくりお買い物を楽しまれたい方にオススメです。

なお、じっくり時間をかけて作り上げる商品が多いため、配送までに1カ月ほど要する場合がございます。オンラインショップでお買い求めの際には、期間に余裕を持ってご注文をいただくことをオススメいたします。

SHOP DATA

  • 店名 京西陣 菓匠 宗禅 西陣本店
  • 住所 602-8493 京都府京都市上京区寺之内通浄
    福寺東角中猪熊町310-2
  • TEL 075-417-6670
  • URL https://souzen.co.jp/
  • 営業時間 10:00~18:00
  • 定休日 月曜日、火曜日(祝祭日を除く)

*営業時間、休日など、最新の情報は直接、お店にお問い合わせください。

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